【助産師トレーニー監修】妊婦が安全に運動するための三大原則
- 山村 美暖
- 2022年4月4日
- 読了時間: 5分
筆者である私は助産師であり、ほぼ毎日ジムに通うトレーニーです。
第一子妊娠時にはウエイトトレーニングを辞めて後悔した経験から、第二子妊娠中はバーベルやダンベルを使ったトレーニングを継続していました。
もともとウエイトトレーニングをしていた人にとっては、せっかくつけた筋肉は少しでも維持したいもの。
しかし妊娠の継続を脅かすようなことはもちろん避けたいですよね。
そもそも:ウエイトトレーニング含め、運動は続けてよい
日本では、昔から「妊婦は身体を冷やすな」「重い物は持つな」など、妊娠中は体を労わるように言われています。
はたして運動する事は妊婦にとって悪い事なのでしょうか?
米国産婦人科学会(American College of Obstetricians)によると禁忌や注意事項はあるものの、妊娠中に期待されるさまざまな効果とともに適度な運動を推奨しています。
日本でもマタニティヨガやマタニティビクスなどの妊婦向けの運動が徐々に浸透してきているように思いますが、重量を扱う"ウエイトトレーニング"、いわゆる筋トレはどうなのか?というと、
If you were very active before pregnanyou can keep doing the same workouts with your obstetrician's approval. by AGOC(米国産科婦人科学会) 【和訳】 もし妊娠前に非常に活発な運動をしていた場合、産婦人科医の了承を得た上で同じトレーニングを続ける事ができる。
とあり、禁止されている運動例の中にも”ウエイトトレーニング”は含まれていないのです。
ここからは妊娠中トレーニングを行う際に実際に私が助産師目線で気をつけたことを3点にまとめてご紹介していきます。
STEP.1 絶対に無理はしないこと
言うまでもなく、これが大前提です。
どんな運動をするにしても、母子の安全が第一です。
「運動が可能な妊婦=切迫早産の兆候や合併症がなく、安静の指示がない」 ですが、妊娠中の身体はお腹が大きくなるという以外にも日々変化していきます。
そしてお腹の中の赤ちゃんも、妊娠週数に応じて様々な機能を獲得していきます。
その日その日で、体の変化や身体の調子とよく相談して運動しましょう。
実際もともと妊娠前は週4〜5ペース、毎回1時間半ほどトレーニングしていた私。
妊娠がわかり、つわりが始まってからの約1ヶ月は本調子ではありませんでした。
今になって、主人とよく話すのは”体調がすぐれないなら、思い切って休むこと”。
つわりの期間は人それぞれですが、思い切って1ヶ月だけでも休むことも大切だなと感じました。
STEP.2 自分の身体の変化を受け入れる
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