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つわりに備える「デトックス」【シリーズ:つわりを研究する】

  • 執筆者の写真: Kipon
    Kipon
  • 2022年4月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年4月29日


妊婦さんに最初に訪れる試練、つわり。実はつわりのメカニズムは未だ解明されていません。
BirthWellではシリーズコラムとして「つわり」をさまざまな角度から研究していきます。

今回のつわりアプローチは「デトックス」。
近年プチ断食や腸クレンズなど、”デトックス”は一般的に広く使われるワードになっていますね。
つわりに関しても、「デトックス」は備えになると考えています。

有害物質「水銀」


ここでいう「デトックス」とは、主に「水銀」のデトックスです。
「水銀」は、主にアマルガムという歯科治療で用いられた水銀が含まれる銀歯(今はパラジウム合金が一般的)や大型魚(マグロやカツオ、タイなど)の摂取により体に入ってきます。

水銀は、有毒物質で神経毒や、体のミネラル輸送を止めたり、エネルギー回路の邪魔をしたりと身体への害があることが報告されています。

妊娠という大量のエネルギーを作らないといけない期間に、ミネラルが足りないことや、エネルギー回路がうまく機能しないことは、身体のトラブルに直結します。

つわり=高カルシウム血症?


ミネラルの中でも「マグネシウム」と「カルシウム」は非常に大切で、この2つは1:1くらいのバランスで私たちの身体は成り立っています。

カルシウムとマグネシウムは拮抗(力の同等なふたつの物質が互いに干渉しあい、効果を打ち消し合う)することでうまく機能する仕組みになっているからです。

ところが妊娠すると、たくさんのマグネシウムが子宮に運ばれるので、身体は、マグネシウムとカルシウムのバランスを崩しやすくなります。

つまり母体のカルシウム値が上がってくるのです。

東京慈恵医科大学元教授の恩田威一氏によると、つわりは「高カルシウム血症」の症状である可能性があり、確かに「高カルシウム血症」の主な症状にも「吐き気」があります。

高カルシウム血症では胃酸分泌作用のあるホルモンの分泌が促進され、結果、胃酸が過剰に分泌されることでげっぷがたくさん出たり、吐き気をもよおしたりします。

水銀を摂らない、は難しい



つわりは妊娠初期に発生しますから妊娠前から身体のミネラルバランスを保つことが大切です。

特に「マグネシウム」は現代人のほとんどが足りていない栄養素と言われており、妊娠中にはさらに必要摂取量が増しますから積極的に摂りたいところです。

マグネシウムをはじめとするミネラルの摂取を考えたとき、ミネラルの輸送を邪魔している「水銀」は出来るだけ体内に入れないことがベストです。
しかし一般的な生活をしている限り「水銀」を摂らないようにすることは残念ながら難しいです。

摂らないことを意識しすぎるのではなくて、それをきちんと排出(デトックス)できているかどうかに着目しましょう。

今から実践できるものとして、アブラナ科のお野菜を摂ることをおすすめします。
デトックスのお手伝いをしてくれるスルフォラファンのもとが含まれているからです。

食材としては、ブロッコリーや、キャベツなど。
とくにブロッコリースプラウトは手軽に食べられてスルフォラファンも多く含まれているのでおすすめです。

また、実際に水銀が溜まっているかどうかや、きちんと排出されているかを見たい場合は、「オリゴスキャン」や「毛髪ミネラル検査」を実施している医療機関を受診することで計測が可能です。

マグネシウムなど、ミネラルもしっかり摂取しているのにつわりに悩まされているという方、日常の食事から水銀の排出を意識した「デトックス」を取り入れてみてはいかがでしょうか。






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