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「看病して自分もダウン」を防ぐには?〜夏風邪シーズンのママの体を守る3つの視点〜

① 「気づけば自分も体調を崩している」のはなぜ?


先日、1歳の息子が手足口病にかかりました。


口の中が痛くてご飯もあまり食べられず、

夜も何度も起きてぐずる息子のそばで、

気づけば数日間、まともに座って休む時間もないまま過ごしていました。


そして案の定、息子の熱が下がった頃、

今度は私がのどの痛みと倦怠感で夏風邪をひいてしまいました。


「うつっただけ」

「看病で疲れがたまっていただけ」


そう片付けてしまいがちですが、

産前産後トレーナーとして自分の身体を振り返ってみると、

看病中の「身体の使い方」や「生活リズムの乱れ」そのものが、

体調を崩しやすい状態をつくっていたのではないか、と感じています。


夏風邪や手足口病のシーズンは、

子どもの体調管理に意識が向きがちですが、

実は看病するママの身体にも、

小さな負担がいくつも積み重なっています。


② 看病中、ママの身体に起きている3つのこと


視点1:抱っこ・中腰姿勢が骨盤底や腰に負担をかける

→ 機嫌が悪い子を抱き上げる、口内をチェックするために中腰になる、

熱を測る、着替えさせる…。


こうした動作は、

腰を丸めた姿勢や骨盤を後ろに倒した姿勢で繰り返されやすく、

骨盤底筋群や腰まわりの筋肉が緊張しっぱなしになりやすい状態です。


普段のケアの時間が取れないぶん、

この緊張が数日単位でリセットされないまま蓄積してしまいます。


視点2:水分・栄養補給が後回しになりやすい

→ 子どもの水分補給や食事を優先するあまり、

自分の分は「あとで」「今は無理」と後回しにしがちです。


看病中は特に、

トイレに行くタイミングすら見失うほど、

自分の身体のサインに気づきにくくなります。


水分不足の状態が数日続くと、

血流量が下がり、体力の回復も遅れやすくなります。


視点3:睡眠の質が下がることで、感染症への抵抗力が下がりやすい

→ 発熱している子どもの様子を見るために、

眠りが浅いまま何度も目が覚める夜が続きます。

「時間としては横になっていたのに、眠った気がしない」

という状態は、

睡眠の“長さ”よりも“質”が下がっていることが関係している可能性があります。


そしてこの「睡眠の質」は、

単に疲れが取れるかどうかだけでなく、

感染症へのかかりやすさそのものにも関わることが、海外の研究でも示されています。


③ 海外研究が示す「睡眠の質」と「感染症へのかかりやすさ」の関係


睡眠と風邪のかかりやすさについては、

カーネギーメロン大学のCohenらによる研究(2009年)が広く知られています。


📚Cohenらの研究(2009)|睡眠習慣と風邪への感受性


健康な成人を対象に、2週間分の睡眠時間・睡眠効率(横になっていた時間のうち実際に眠れていた割合)を記録したうえで、

風邪のウイルスに曝露する実験を行った研究です。


睡眠時間そのものよりも、睡眠効率の低さ(=細切れで浅い眠り)のほうが、風邪の発症と強く関連していた 睡眠効率が低い人ほど、実際に風邪を発症する割合が高かった


(出典:Cohen S, Doyle WJ, Alper CM, Janicki-Deverts D, Turner RB. Sleep Habits and Susceptibility to the Common Cold. Arch Intern Med. 2009;169(1):62-67.


つまり、

「まとまった時間、横になれていたかどうか」よりも、

「その時間、実際にどれだけ深く眠れていたか」のほうが、

体の抵抗力に影響しやすいということです。


看病中の細切れ睡眠は、

まさにこの“睡眠効率が下がりやすい”状態そのもの。


ママ自身が夏風邪をもらいやすくなってしまうのは、

体力うんぬんの前に、

とても自然な身体の反応だといえます。


④ 「共倒れ」を防ぐための3つの視点


看病中に、身体を完璧にケアすることは難しいものです。

だからこそ、「ゼロか100か」ではなく、

小さくできることを3つの視点で持っておくことが大切です。


  1. 抱っこ・中腰の姿勢を“時々崩す”

→ ずっと同じ姿勢で抱っこや中腰を続けるのではなく、

数分に一度、腰を伸ばす、体重をかける脚を変える、

深呼吸をひとつ挟むなど、

姿勢をリセットする小さな“間”を意識的に作ってみてください。


  1. 子どもの水分補給と“セット”で自分も一口飲む

→ 「子どもに飲ませたら、自分も一口」

というルールを先に決めておくと、

後回しになりがちな水分補給を仕組みで補えます。

看病中のペットボトルやコップは、

子どもの分だけでなく自分の分も一緒に用意しておくのがおすすめです。


  1. 完璧な看病より、“最低限の睡眠の質”を守る

→ 一晩中気を張り続けるのではなく、

パートナーや家族と交代できるタイミングがあれば、

短時間でも深く目を閉じられる時間を確保してみてください。

「長く眠ること」よりも、

「浅くてもいいから、一度しっかり身体の力を抜く時間」を

意識的につくることが、回復への近道になります。


⑤ まとめ:看病は子どもだけでなく、ママの身体も試される期間


手足口病や夏風邪のシーズンは、

どうしても子どもの体調管理に意識が向きやすくなります。

もちろんそれはとても大切なことです。


しかし実際には、

看病中の姿勢の偏り、

水分補給の後回し、

睡眠の質の低下が重なることで、

ママ自身の身体も、静かに負担を蓄積させています。


「うつっただけ」「疲れがたまっただけ」で片付けてしまう前に、

看病中の自分の姿勢や水分補給、睡眠の質にも、

少しだけ目を向けてみてください。


子どもの回復を願う気持ちと同じくらい、

ママ自身が“共倒れ”せずに済む身体づくりも、

大切にしていきたいと思っています。


⚫ 筆者:荻 菜摘


大手企業にて営業職からキャリアをスタート。

Webディレクター・マーケターとして9年目。


Webマーケティング戦略や新規事業に携わる一方で、

現在はピラティス(PHI)インストラクターとしても活動。


20〜40代女性を中心に、解剖学に基づいたケアとボディメイクを提供。

MTCAマタニティトレーニング&ケア協会認定トレーナー資格を取得後、第一子を出産。

現在は産後ママとして、自身の経験も踏まえたリアルな情報発信と運動指導を行っている。


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