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"痩せ見え姿勢"は産後こそ大切〜「ふた回り大きくなった」と感じるママへ〜

"痩せ見え姿勢"は産後こそ大切〜「ふた回り大きくなった」と感じるママへ〜

19 時間前
読了時間: 5分

① 「産前よりふた回り大きくなった」——その正体は?


産前産後トレーナーとしてママたちと話していると、

よく耳にする言葉があります。


「なんとか産前の体重には戻ったのに、ふた回りくらい大きくなった気がする」

「服のサイズは同じなのに、なんだか似合わない」

「産後だし、もう歳のせいかな…」


鏡に映る自分が、一回りも二回りも大きく見える。

そんな声を、本当にたくさん聞きます。


もちろん、年齢や体の変化が関係していることもあります。


ただ、実際に体を見せてもらうと、

「サイズそのもの」より「姿勢の形」が変わっていることが少なくありません。


ふた回り大きくなったのではなく、

ふた回り大きく"見える"形になっている。


裏を返せば、姿勢が変わるだけで、体はすっきり"痩せ見え"する可能性があるということです。


その理由を、身体の中から見ていきます。



② 体が大きく見える3つの理由


理由1:首が前に出る(首・肩まわりの詰まり)


→ 頭が前に出ると、首が短く、肩まわりががっしり見える


授乳中に赤ちゃんの顔をのぞき込む、スマホで授乳記録をつける。

産後は、頭が体より前に出た姿勢が長く続きがちです。

頭が前に出ると、首が縮こまって短く見え、肩が上がって首まわりが詰まったような印象になります。

フェイスラインやあご下がもたついて見えるなど、顔まわりの印象にも影響すると言われています。


理由2:丸まった背中と肩(上半身の厚み)


→ 授乳・抱っこの前かがみ姿勢が、背中と肩まわりを厚く見せる


授乳、抱っこ、オムツ替え。産後は一日の多くを前かがみで過ごします。

背中が丸まり肩が前に入ると、背中から二の腕にかけてのラインが横に広がり、

上半身が実際よりも厚く、丸く見えやすくなります。

胸の位置が下がることで、お腹がより目立って見えることもあります。


理由3:骨盤と背骨のカーブ(下腹とお尻)


→ 骨盤が後ろに倒れ、背骨のカーブが平らになると、下腹が前に出る


抱っこで重心が後ろに引かれる姿勢が続くと、骨盤が後ろに倒れ、背骨の自然なカーブが少なくなることがあります。

すると、お尻は平たく横に広がって見え、下腹は前にぽっこりと押し出されたような形に。

体重が同じでも、横から見たシルエットは大きく変わってしまうと考えられます。


③ 海外研究が示す「産後の立ち姿勢」の変化


産後の姿勢が、出産経験のない女性とどう違うのかを実際に測定した研究があります。


📚Gilleardらの研究(2002)|産後8週の立ち姿勢は、背骨のカーブが平らになっていた


妊娠・出産を経験した女性9名と、出産経験のない女性12名を比較。

妊娠中の複数の時期と産後8週に、座った姿勢・立った姿勢を撮影し、上半身のアライメントを分析しました。


・産後の立ち姿勢では、骨盤の前傾が少なく、胸椎から腰椎にかけての反りも小さかった

・出産経験のない女性に比べて、背骨のカーブが平らになっていた


(出典:Gilleard WL, Crosbie J, Smith R. Static trunk posture in sitting and standing during pregnancy and early postpartum. Arch Phys Med Rehabil. 2002;83(12):1739-44.

URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12474180/ )


小規模な研究ではありますが、出産から2か月たっても、立ち姿勢そのものが変化している可能性を示しています。


「ふた回り大きくなった」と感じる背景には、こうした姿勢の変化が隠れているのかもしれません。


④ 今日からできる"痩せ見え姿勢"のつくり方


いきなり体重を落とそうとしたり、きついトレーニングを始めたりする必要はありません。


まずは"形"を整えることから始めてみてください。


1. 頭を体の上に戻す


→ 授乳やスマホの合間に、頭のてっぺんが天井に引っぱられるイメージで、頭を体の真上に戻してみてください。首がすっと伸び、肩の力も抜けやすくなります。


2. 胸まわりと背中をほぐす


→ 抱っこの合間に、胸の前を開き、肩甲骨を軽く寄せる時間をつくってみてください。固まった胸と背中をほぐすことで、肩が自然な位置に戻りやすくなります。


3. 骨盤を「立てて」立つ・座る


→ 座るときは坐骨(お尻の下の骨)に体重をのせ、立つときは足裏全体で床を感じるように。骨盤が後ろに倒れたままの姿勢から抜け出すきっかけになります。


姿勢のくせは一人ひとり異なります。ご自身の体に合った整え方を知りたい方は、MTCA認定トレーナーのセッションもぜひ活用してみてください。


⑤ まとめ:「ふた回り大きくなった」体は、"戻らない体"ではない


「産前よりふた回り大きくなった」。

そう感じて、落ち込んでいるママも多いと思います。


でも、その"大きさ"の正体は、

前に出た首、丸まった背中、後ろに倒れた骨盤——


赤ちゃんを守り、育ててきた毎日がつくった姿勢の形かもしれません。


形がつくられたものなら、整えていくこともできます。


数字や服のサイズだけで自分を責めず、

まずは今日の立ち方、座り方から、自分の体に目を向けてみてください。



⚫ 筆者:荻 菜摘


大手企業にて営業職からキャリアをスタート。


Webディレクター・マーケターとして10年目。


Webマーケティング戦略や新規事業に携わる一方で、


ピラティス(PHI)インストラクターとしても活動。


20〜40代女性を中心に、解剖学に基づいたケアとボディメイクを提供。


MTCAマタニティトレーニング&ケア協会認定トレーナー資格を取得後、第一子を出産。


現在は助産院でのピラティスクラスを担当する傍ら、産後ママとして、自身の経験も踏まえたリアルな情報発信と運動指導を行っている。

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